3.7. ネットワークインストールの準備

ネットワークインストールを実行している場合、 TCP/IPを設定しますダイアログが表示されます。 このダイアログで、IPとその他のネットワークアドレスが要求されます。 DHCPを介して、あるいは手動で、デバイスのIPアドレスとIPネットマスクの 設定を選択できます。手動で設定する場合、インストール中に使用 しているIPアドレスを入力して[Enter]を押します。 インストールプログラムが、IPアドレスに基づいてネットマスクを推測 しようとします。推測が間違っていれば、変更することもできます。 [Enter]を押します。インストールプログラムが、 IPアドレスとIPネットマスクからデフォルトのゲートウェイと プライマリネームサーバーのアドレスを推測しようとします。推測が 間違っていれば、変更することもできます。

3.7.1. サーバーの設定

Red Hat Linux 9インストールプログラムは複数のCD-ROMから Red Hat Linuxをインストールすることができるので、NFS、FTPまたはHTTP インストールをサポートするつもりなら、Red Hat Linux 9を含むそれぞれの CD-ROMからRedHatディレクトリをディスクドライブに コピーする必要があります(つまり、インストールツリーを作成する必要があるという ことです)。

ティップヒント
 

インストールツリーは、Red Hat Linuxオペレーティング システムを実行してインストールするのに必要とされる全てのファイルのある 場所です。

ISOイメージは、CD-ROMディスクイメージと まったく同じ内容を含んだファイルです。Red Hat Linux はそのディストリビューションに数多くのパッケージ を含んでいるため、使用できるISOイメージは数種類 あります。

ISOイメージはインストールプログラムがISO イメージごとに呼び出すファイルの小さなサブセットに 分類されるものであり、インストールツリーは1つの 完全なファイル構成の中に必要なファイルがすべて 含まれるという点で、インストールツリーはISO イメージと異なります。個別のISOイメージを組み合わせて 1つのインストールツリーを構築することができます。

加えて、インストールするディレクトリに updates.imgと呼ばれるファイルが存在する場合、 それはインストールプログラムの更新に使用されます。 さまざまなRed Hat Linuxのインストール方法、及びインストール プログラムの更新の適用方法についての詳細は anacondaRPMパッケージにある install-methods.txtファイルを参照 してください。

この操作方法がわからない場合は、Red Hat Linux カスタマイズガイド Red Hat Linux 参照ガイドで詳細を 参照してください。

3.7.1.1. NFSインストール用にISOイメージを使用

NFS インストールではインストールツリー全体を コピーするのではなくISO(または CD-ROM)イメージを 使うことができます。必要なISO(バイナリRed Hat LinuxCD-ROM) を1つのディレクトリに設置した後、NFS経由で インストールを選択します。それからインストールを 実行するように そのディレクトリのインストール プログラムを指定します。

インストールの前にISO イメージが完全な状態である ことを確認しておくことは、ハードドライブの インストール中に頻繁に発生する問題を回避するのに 役立ちます。インストール前にISOイメージを確認するには、 任意のmd5sumプログラム (多数のmd5sumプログラムが さまざまなOS用に用意されています)を使用します。任意の md5sumプログラムはISOイメージ と同じサーバー上で入手できるはずです。

注意注意
 

ISO イメージにはmd5sumが埋め込まれて います。ISO イメージのチェックサムの一貫性をテストするには、 インストールのブートプロンプトで以下をタイプします。

boot: linux mediacheck

加えて、インストールするディレクトリに updates.imgと呼ばれるファイルが存在する場合、 それはインストールプログラムの更新に使用されます。 さまざまなRed Hat Linuxのインストール方法、及びインストール プログラムの更新の適用方法についての詳細は anacondaRPMパッケージにある install-methods.txtファイルを参照 してください。

注意注意
 

ディレクトリにはRed Hat Linuxの一つの リリースのISOイメージしか持てません。