第 3章Red Hat Linuxのインストール

本章ではグラフィカルな、マウスを使用するインストールプログラム を利用して、CD-ROMからRed Hat Linuxをカスタムにインストールする方法 を説明します。解説する内容は以下のとおりです。

注意注意
 

すでに他のオペレーティングシステムが インストールしてあり、Red Hat Linuxと他のオペレーティングシステム の両方を使用するためにデュアルブートを構成する場合は、 詳細情報を付録Gでお読みください。

3.1. グラフィカルインストールプログラムのユーザーインターフェース

以前にもグラフィカルユーザーインターフェース(GUI) を使用したことがあれば、この操作には慣れている ことでしょう。マウスを使用して画面を操作、ボタンをクリック する、テキストフィールドに入力するなどです。また、キーボード 上の[Tab]キーや[Enter]キーを 使って、インストールのプロセスを進めることもできます。

注意注意
 

GUIインストールプログラムを使用したくない 場合は、テキストモードのインストールプログラムも利用可能です。 テキストモードのインストールプログラムを起動するには、以下の ブートコマンドを使います。

boot:text

テキストモードインストールの手順の簡単な概要については項3.2を参照してください。

3.1.1. 仮想コンソールに関する注意

Red Hat Linuxインストールプログラムができることは、インストール プロセスのダイアログボックスだけではありません。各種診断メッセージ を利用することができ、さらにシェルプロンプトからコマンドを入力する こともできます。これらの情報はインストールプログラムによって、5つの 仮想コンソール上に表示されます。 仮想コンソールの切替えは、キーボードのキーを組み合わせて操作する ことによって簡単に実施できます。

これらの仮想コンソールは、Red Hat Linuxのインストール中に問題が 発生した場合に役に立ちます。インストールコンソールやシステム コンソールに表示されるメッセージは、問題を特定する上で参考に なります。仮想コンソールの一覧、仮想コンソール切り替えのための キー入力、仮想コンソールが表示する内容などについては 表3-1を参照してください。

一般的に、インストールの問題を診断しようと試みる時以外は、 特にデフォルトコンソール(仮想コンソール 7)から切替える必要は ありません。

コンソールキー入力内容
1[Ctrl]-[Alt]-[F1]インストールダイアログ
2[Ctrl]-[Alt]-[F2]シェルプロンプト
3[Ctrl]-[Alt]-[F3]インストールログ(インストールプログラムから発行されるメッセージ)
4[Ctrl]-[Alt]-[F4]システム関連メッセージ
5[Ctrl]-[Alt]-[F5]その他のメッセージ
7[Ctrl]-[Alt]-[F7]X のグラフィカル表示

表 3-1. コンソール、キー入力、内容