rootアカウントとrootパスワードの設定はインストールに おいてもっとも重要なステップの一つです。rootアカウントは Windows NTマシーンで使用される管理者アカウントに 似ています。rootアカウントはパッケージのインストール、 RPMのアップグレード、ほとんどのシステムメインテナンス 実行に使用されます。rootとしてログインすると、システム を完全にコントロールすることができます。
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rootユーザー(スーパーユーザーとも 呼ばれる)とは、システム全体に対して完全なアクセスを有します。 故に、rootユーザーとしてログインするのは、システムの メインテナンスないしはシステム管理を行なうためだけに 限るべきでしょう。 |
rootアカウントの使用はシステム管理のみにします。 通常の使用にはroot以外のアカウントを作成して、 何かを緊急に修復する場合にsu - でrootに入ります。これらの基本的な規則により、 入力ミスや間違ったコマンドがシステムに与える影響を 最小限に抑えることができます。
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rootになるには、ターミナル
ウィンドウのシェルプロンプトでsu -
と入力して |
インストールプログラムがシステム用にrootパスワード を設定するように要求してきます。[1] この時点で、rootパスワードを入力する必要があります。 rootパスワードを入力しない限り、インストールプログラムは 次のセクションへ進行しません。
rootパスワードは最低6文字の長さが必要です。入力する パスワードは画面に反映されません。パスワードは2回入力 します。2つのパスワードが一致しないときは、もう一度 入力する必要があります。
rootパスワードはなにか自分で覚えやすく、しかし他人には 容易に想像できないものにします。自分の名前、電話番号、 qwerty(キーボードの1列の字)、 password、root、123456 、anteaterなどは すべて悪いパスワードの例です。良いパスワードとは、数字、 大文字と小文字が混ざった構成で、辞書にあるような単語を 含まないものです。例としては、Aard387vark 、420BMttNTなどです。 パスワードは大文字と小文字が区別されることに注意してください。 パスワードを書き留める場合は安全な場所に保管してください。 しかし、どんなパスワードでも書き留めない方がよいでしょう。
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このマニュアルに示したパスワード の例など使用しないようにしてください。パスワードの例の 使用は、セキュリティ上の問題があると考えられます。 |
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インストール完了後にrootの パスワードを変更するには、Root パスワードツール を使用します。 シェルプロンプトでredhat-config-rootpassword コマンドを入力してRoot パスワードツール を起動します。rootでない場合、続行するため rootパスワードの入力が要求されます。 |
[1] | root パスワードはRed Hat Linuxシステム用の管理者パスワードです。 rootパスワードを使用するのは、システムメインテナンスが 必要な時だけにしてください。rootアカウントは一般のユーザーに 適用されている制限に関係なく操作ができるため、rootとして 加える変更はシステム全体に影響を与える可能性があります。 |