Windowsのインストールが終了して、Linux用の空き領域が準備できたら、Red Hat Linuxのインストールプログラムを開始できます。開始するには 第1章に 進んで下さい。この時点で、Red Hat Linuxのインストールと、Red Hat Linuxのインストール中のデュアルブート システム設定との唯一の違いは、ハードドライブのパーティション設定とブートローダーの設定です。 項3.17で説明してあるように、ディスクパーティションの設定画面まで進んだら、このセクションに戻って下さい。
インストールプログラムのディスクのパーティション設定画面で オプションがいくつかあります。選択するオプションによって、デュアルブートシステムを設定するステップが異なります。作成するLinuxパーティションの数が分からない場合は、 項3.19の推奨パーティション設定方法を参照してください。 以下に各オプションの説明があります:
自動パーティション設定 — すべてのパーティションを保持し、 既存の空き領域を使用を選択します。このオプションでは、Windowsパーティションは ハードドライブ上に残り、Red Hat Linuxの為に空き領域又は 追加のハードドライブをパーティション設定 します。
Disk Druidを使用した手動パーティション設定— 既存のWindowsパーティションは削除しません。(それらはパーティションタイプ vfat です。) 追加のハードドライブ上か又は、Red Hat Linux用に予約している空き領域の中に Linuxパーティションを作成します。
Red Hat Linuxのインストールの中でブートローダーのインストール画面に進んだとき、ブートローダーのインストールを選択します。Red Hat LinuxとWindowsの両方をブートするためにサードパーティのブートローダ(システムコマンダーやパーティションマジックなど)を使用することもできます。Red Hatは代替のブートローダのサポートはしません。したがって、このセクションではGRUBまたはLILOで、両方のオペレーティングシステムをブートする設定方法を説明します。
Red Hat Linuxインストールプログラムは、通常Windowsオペレーティングシステムを検出すると、Red Hat Linuxまたは他のオペレーティングシステムのどちらかをブートするようにブートローダー(GRUBまたはLILO)を自動的に設定します。それがインストールプログラムのブートローダー画面に表示されます。ブートするオペレーティングシステムの一覧にDOSという名前のエントリが表示されます。
インストールした後では、コンピュータを起動するたびに、ブートローダー画面から Red Hat Linuxまたは他のオペレーティングシステムのどちらを起動するのかを指定することができます。Red Hat Linuxを起動するにはRed Hat Linuxを、Windowsを起動するにはDOSを選択します。
ハードディスクドライブ上のすべての空き領域をRed Hat Linuxのためにパーティション設定しなかった場合は、Red Hat Linuxをインストールした後で残っている領域をWindowsのためにパーティション設定することができます。partedを使用してこれらのパーティションを作成することができます。例えば、パーティションテーブルを表示するには、partedの中で、printとタイプします。partedの詳細については、項G.3又は、Red Hat Linux カスタマイズガイドを参照して下さい。
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Red Hat Linuxをインストールした後でパーティションを設定するには、partedを使用することを強く推奨します。他のパーティション設定ソフトウェアは、ハードディスクドライブのパーティション設定テーブルを書き換え、Linuxパーティションを移動してしまうことが判明しています。それが発生すると、ブートローダーはLinuxパーティションを検出できず、Red Hat Linuxを起動できなくなります。 |
Red Hat Linuxを使用しているときにWindowsパーティション上のファイルをアクセスする方法については、Red Hat Linux 入門ガイドのWindowsパーティションにアクセスするにはというタイトルのFAQを参照してください。WindowsパーティションをNTFSフォーマットでフォーマットした場合は、この方法は使えません。